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「開運」の波瀬正吉杜氏逝く

庵主がその死を知ったのは7月21日のことである。
ところが亡くなった日がはっきりしないのである。
ネットで探ると、(2009年)7月15日に亡くなったとするブログがあるかと思うと、
16日だと書いているものや、その死を17日だとするものが入り乱れているのである。

ならば「静岡新聞」の訃報欄に載っているかと思って調べてみたが見つからなかった。
波瀬杜氏は石川県の珠洲市の人だから、そっちの地元紙には載っているのかもしれない。
酒呑みなら知らない人がいない名杜氏の死が新聞には載っていないということである。
すくなくともそれが容易に検索できないのだから載っていないに等しいのである。

庵主にとっては、どんな歌を唄っているのか聞いたこともないマイケル・ジャクソンより
波瀬正吉杜氏の死の方が大きいのである。
音楽はいくらでも複製再生できるが、お酒はそうはいかないので在庫限りだからである。
新聞もその死に気付かなかったのは、新聞社の幹部はろくなお酒を呑んでいないからかな。

杜氏の死をなんと呼ぶかである。偉い人なら崩御とか薨去という言い方がある。
呑み手には身近な杜氏さんだから、終滴とでもいおうか。あるいはそれも皆造でいいのか。
浜松にある割烹『弁いち』の親方が書いている日記ではそれを「巨星落つ」としているが
酒界ではそれに異を唱える人はいないだろう。なんといってもそのお酒はうまいからである。
by munojiya | 2009-07-23 00:15 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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