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バカを対象にしないとそんなに本が売れるわけがない

新刊の「1Q84」が売れに売れている村上春樹評の一つである。
『「半径1メートル以内」のことしか関心がない読者であり、
 それにおもねている無様な作家なのだ。
 当たり前だ、バカを対象にしなければ96万部[2009年6月23日時点]も売れるか!』

ベストセラーとなった養老孟司著「バカの壁」はこれまでにどのくらい売れたものか。
その最盛期には、その本が表紙をこちらに向けて何列も書棚を占領していたものである。
まさに「バカの壁」があたかも壁のようになって読者に迫ってきたのである。
いま、ウィキペディアを見たら、調査日不詳で累計販売部数が419万部となっていた。

村上春樹評になぞらえれば、日本人にはその手の方が400万人もいることがわかる。
もろろん庵主は読んでいない。
みんなが読んでる本なら、あえて庵主が読むまでもないという態度からである。
養老本は編集者の本だからともかく、村上本は著者はちゃんと分かっているのにちがいない。

書名通り、あれは想定読者のIQなのである。いや、その本の内容の程度なのだとしておこう。
先の村上評は、期待が大きいだけに、駄本を書くのは才能が勿体ないという気持からなのだろう。
力がある作家なら、小説なんか書いてないで“大説”を書いてほしいからである。
当ブログの読者が極めて少ないのは両書の読者層とは真逆だからだということにしておこう。
by munojiya | 2009-08-06 01:11 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)

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