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ファンの心意気

のりピーの愛称で親しまれているタレントの酒井法子〈さかい・のりこ〉が
御法度の覚醒剤を常用していたことで糾弾されている。
ファンの中には、これまで清純なイメージをいだいてのりピーを心から愛していたのに
今度の事件で夢が壊れてしまったと嘆いている人もいる。

がっかりしたというわけである。できれば、騙し続けてほしかったという思いである。
「てめぇ、それでも日本人か」と怒りをぶつけたいところだろうが、芸能界のことだから、
それをいっちゃあ、おしまいなのである。ファンというのは実は自分を美化することなのに
本当のところを知ったらその虚構の前提からして崩れてしまうからである。

信じていたものが嘘だったということを知って、可愛さ余って憎さ百倍である。
正体を知っていて呑んでいる分には、三増酒もまたうましであるが、
それが本物の酒だと信じていた人が真相を知った時にもそうなるに違いない。
覚醒剤をやっても、芸能界のことだからまたすぐに戻ってくるさという見方がある。

芸能界というのは、そういう人達を最後に養っている世界なのだから当然のことである。
ファンというのは無条件に信じることをいうから、本物のファンならそんなことでのりピーを
見放してはいけないのである。信じきることの快感こそがファンの楽しみなのである。
庵主はうまいお酒のファンだから、その酔いの快感を疑うことはしないのである。
by munojiya | 2009-08-13 00:24 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya