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ペケの人

大前研一〈おおまえ・けんいち〉は読まなくてもいい人だと言い切ったがいる。
泉幸男氏である。
なんでもかんでも読んでいたら時間が足りないから、読まなくてもいい本は読まない
というのである。そのノウハウ(やり方)を公開している。

『世の中の有名人のうち、何篇か読んで 「座標軸が狂っている」 ないし 「信用できない」
「思考がワンパターン」 といった判断に至ると、頭のなかで容赦なく「ペケ」 をつける。
ペケをつけた人の文章は、原則としてもう読まない。
人生の貴重な時間の無駄になる。』という。

その基準で早いうちにペケリストにはいった人が大前研一さんだったというのである。
庵主にもペケリストがあって、谷沢永一〈たにざわ・えいいち〉さんがその人である。
「評論家の書くことには責任はない」と書いていたのを読んだので、
まずい酒でもうまいと書くような、そんな程度の内容なら読むまでもないとしたのである。

その手の書き手はお酒で言えば三増酒といったところだろう。
古典的な三増酒は今は造られていないようである。今なら普通酒がそれに近い酒である。
呑むまでもないお酒なのだが、話のネタにはそれもまた欠かせない分野なのである。
「朝日新聞」が愛されているのも案外そんなところなのかもしれない。笑い話のネタである。
by munojiya | 2009-08-18 01:10 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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