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090925 爆笑の紙パック酒

誤読されてはいけない。爆笑の紙パック酒とは、紙パック酒が可笑しいのではなく、
そういうお酒を真剣に造っている人達の様子が可笑しいのである。
本人たちは至って真面目なのに、傍から見るとそれが笑いを誘うという可笑しさのことである。
紙バック酒を呑むということ自体は、呑み手に心の余裕がなくてはできない芸なのである。

『のもx2 純米
清酒のコク味成分であるα-EGを100mlあたり1000mg含有している、旨味たっぷりの純米酒です。
なんか勘違いしてんじゃねえか? この宣伝文句は?』(173番)
庵主、ツッコミに大爆笑である。松竹梅は、宣伝文句だけは、しっかり作っているのである。

『高清水の辛口パックうめえ。
900mlで800円はちょと高いが。』(174番)
五合で800円が高いという感覚が可笑しいのである。
そういうお酒を呑みながらもその価値感をしっかり押さえている冷静さが可笑しいのである。

要するに呑んでも心から酔えないお酒だというわけである。
本当にうまいお酒を呑んだら値段のことなんか忘れてしまって勘定時に後悔するものである。
それをさせない、“うまえ酒”があるということである。ほとんど哲学的な呑み方なのである。
『急に涼しくなってきたから、そろそろ第三から紙パックにシフトするか』。庵主も同感。

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文末の「同感」は、ルビを振ったら「しんみり」である。本文のネタもと
さらにおまけである。呑み手は恐るべしである。よくお酒がわかっているのである。
『月桂冠の月ってダメなのか 俺の舌腐ってんのかな・・・』(181番)
『極めて正常な舌の持ち主ですよ』(183番)みんな分かっててそれを楽しんでいるのである。

by munojiya | 2009-09-25 01:06 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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