091025 番外篇 天皇書き
まともな日本人なら漢字の読み違いをあげつらうことはないのである。
同じ穴の狢〈むじな)になってしまうことが多々あるからである。
日本語は漢字で読み取っても意味が通じるから読めない漢字が少なくないからである。
他人のそれを笑うと、つぎは自分のそれに気付いて忸怩たる思いをするからである。
庵主は誤植マニアだから、他人の文章の誤字がよく目に付くのである。
いや、他人の間違いや欠点は誰でもすぐ気付くものだから、
それをわざわざ相手に伝えるというのは性格が悪いということなのだろう。
ネット界において「むの字屋@校正係」とあったらそれは庵主のHMである。
己の性格の悪さを世間に露呈しているのである。マニアのなせる技である。
で、天皇書きというのは、誤字や間違った漢字を使って文章を書く芸である。
読者に、それを容易に発見させて著者より頭がいいと優越感をくすぐる奸智である。
欄外に天皇書きの実例をあげておくが、保証と補償と保障は、よくこんがらがるのである。
「むの字屋」で奨めるお酒のうまさは庵主が保証するのである。
もしまずい酒だったら補償しますよ、という心づもりで書いているからである。
もっともその前提は日本酒はその製品は安全であると保障されているからなのである。
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『ヘリでご降臨とは慎太郎もやるじゃないか、
公費ザブザブのこいつが吠えても説得力にかける
たっぷり保証金をせしめた連中のおかわり補償のおねだりを聞いてる他県の知事たち五人は
一体何なんだ』(255番) 保証金 → 補償金
『賛成でゴネてる市の税金で高級車に乗ってる、ダニ「5人」の代表しか出て来ないよなw。ダム反対派も出てくるなら公平性もあるし、ダム反対してて今まで被害を食ったって
言うんなら保障してもいいけど、大半が賛成、元々反対を金で賛成に変えた自民にくっついてた人間のクズじゃん。』(261番) 保障してもいいけど → 補償 いずれも駄菓子本。