091128 「あの呑み屋 俺にとっては 星三つ」
ラジオの川柳である。詠み人の名前は失念した。
見酒乱、おっと変換する必要がなかった、ミシュランの「めしどころガイド」である。
今年もこの時分に発行されるレストランガイド本「ミシュラン」2010年版に掛けた句である。
庵主は1607円が躊躇い点だから、惜しいことに2千円を越えるガイド本は買えないのである。
三つ星のお店というのは、安心して食べられる店ということなのだろう。
お酒でいえばきっちり造られた隙のない大吟醸のようなものではないのか。
いい原料を使って、丁寧な仕事で造られ、美しい器で出てくる美酒である。
値段のことを考えなければ、それを味わうことで豊かな気持になれるお酒である。
一方、庵主が呑むお酒は、そんなに気張って呑むお酒ではない。第一財布がうんと言わない。
もっと気さくで楽しいお酒なのである。かつ、うまいお酒である。性格がいいお酒がうまい。
庵主の酒は、うまいまずいを越えて、おいしい酒も下に見て、楽しいお酒に向かっている。
ちなみに、庵主のビールといえば、一つ星である。
北海道生まれの庵主は父の代からサッポロビール派だからである。キリンの味は分からない。
たぶん、庵主にはそのガイドブックにある三つ星のお店とは縁がないことだろう。
しかし、庵主の手が届く一つ星でも、文句をつけながらも十分に楽しめるということである、