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091224 赤くなる

昨日の話の尻取りである。
お酒を呑むと、庵主は顔がすぐ赤くなる。
いや、紅く〈あかく〉なるのである。
庵主は小さいときから色気違いと呼ばれていた。

色の違いに敏感だったようである。その頃はクレヨンの色遣いが派手だったのである。
赤といっても、紅がある、朱がある、緋がある、赭がある。丹もある。
日本人は、緑色も青というが、その伝で、桃色や橙色も赤の範囲なのかもしれない。
その広い範囲の中で、赤は微妙に味わいが異なるのである。

カラー印刷では、シアン(水色)、マゼンタ(桃色)、イエロー(黄色)、黒の
4色を掛け合わせていろいろな色を表現する。
シアンと黒を使わずに、マゼンタ100%とイエロー100%を重ねるといわゆる赤になる。
その割合を変えたり、シアンや黒を少し混ぜるとその色合いが微妙に変わっている。

同じ赤といっても表情の異なる赤ができるのである。
その赤の違いに注目するか、一緒くたに赤としてしまうかである。
どっちでもいいのであるが、庵主はその違いが判ることに矜持を感じるということである。
お酒の味わいの違いにこだわるのもそれなのである。違いが分かると面白いからである。
by munojiya | 2009-12-24 01:37 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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