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100108 番外篇 イエーメン

表記の話である。カチンの森と書くか、カティンの森と書くかである。
今話題のイエメンをイエーメンと書く人がいるのである(宮崎正弘氏)。
耳がいいのか、正確を期すためか、暇なのか、今はワープロだから、「いえ」で変換すれば、
イエメンでもイエーメンでも手間隙は同じだから、原稿生活者の字数稼ぎなのかもしれない

原稿用紙1枚いくらで売っている人の生活の智恵である。
ベトナムをヴェトナムと書く人(本多勝一氏)もそういえば生活の智恵なのかもしれない。
庵主は不精なので、文字を沢山書くのは面倒くさいから、イエメン、ベトナムと書く。
ベニスはヴェニスと書かない、サマワはサマーワと書かない。文字数を稼がない。

どっちで書いても間違われることがないだろうからあとは好みの問題である。
はっきりいって、それらの対象をよく知らないからどうでもいいということなのである。
最近、ラジオで、レポートをリポートと言っているのを聞くが、いつから変わったのか。
庵主は依然レポート用紙であって、リポート用紙ではない。

レーガン大統領が突然リーガンに変わったことがあったがどういう事情があったものか。
どっちにしてもアメリカの癌であったことには変わりないのである。
アルコール添加を庵主は躊躇わずアル添と書く。正確を期さないのである。面倒だから。
アル添酒を本醸造酒と書くのは業界の諧謔による。文字数も変わらないからでもある。

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諧謔〈かいぎゃく〉 ユーモアの漢字書き。
本当のことをあからさま言うと身も蓋もない場合に婉曲に表現すること。
皮肉になってしまうことが多い。相手の苦衷の嘘をやさしく認めてあげることでもある。
真実が必ずしも人を幸福にしないときに大人がとる態度のことである。紳士の必須条件。

by munojiya | 2010-01-08 00:20 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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