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10-01-20 それを「人気」といっていいものか

「第3のビールが人気独占」と見だしを付けたのはこの記事である。
2009年のビール類(発泡酒と第3のビールを含む)の出荷量を報じる記事である。
この記事は続報なのだろうか、前提となるビール類全体の趨勢が書かれていない。
ビール類の課税出荷量は前年対比-2.1%で1992年以降最低だったというのが全体像である。

さて、そういう状況の中にあって第3のビールだけはよく売れているという話である。
第3のビールというのは庵主の言葉でいえば代用ビールである。本物ビールの代用食である。
日本人の食事が、21世紀にはいってからどんどん劣化しているということである。
第3のビールというのは紛い物以外の何物でもないからである。

この場合の三という数字は「いかがわしい」という意味なのである。
そんなものしか飲めなくなってきたということなのである。
そういうのを未知の味との遭遇だといって笑いとばすべきなのかもしれないが。
一寸先は闇という言葉があるが、未来は何が起こるか分からないということである。

その未来にそんな代用ビールを飲まされることになるとは思いもよらなかったのである。
で、当たり前のことだけど、第3のビールを好き好んで飲んでいる人は少ないのである。
だれもが本物のビールの方がうまいと思っているのである。
そういう飲酒状況をさして「人気」というのはイヤミが過ぎるように庵主でも感じるのだが。
by munojiya | 2010-01-20 00:46 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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