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2010-03-09 時局物 夫婦同姓の起源

夫婦別姓は我が国の醇風を乱すという意見がある。
夫婦同姓というのは、我が国ではつい最近始まった制度なのである。
ご意見によるとそれまでの日本には醇風がなかったようである。
もっともそれまでは誰もが姓を持っていたわけでないから同姓にしようにもできなかったか。

皇室だって、江戸時代の人には、それを意識している人はほとんどいなかったのではないか。
明治政府が時間をかけて天皇陛下を宣伝したから普及したのである。
たとえば、日本酒には伝統的な造りで醸している純米酒と
アルコールを添加して造るお酒があることを知っている人はどのぐらいいるものか。

たしかに、お酒は昔から造られ続けているから我が国の伝統文化ではあるが、
吟醸酒を頂点する今日の日本酒は、吟醸酒が昭和5年だかに縦型精米機が造られてからの
ものであることから、よくて八十年ぐらいの歴史しかないのである。
吟醸酒が出回るようになったのは、庵主がお酒呑みはじめた昭和四十四年頃からである。

それまでは三増酒が全盛だったという。その頃の日本酒は、水っぽいお酒ならぬ、
アルコールっぽいお酒だったのである。吟醸酒はここ四十年の狂い咲きなのである。
夫婦同姓はそれよりも長いが、“夫婦別性”の長さにはかなわないのである。
夫婦別姓論者はやがて夫婦同性の容認を言い出すはずである。アル添酒容認のように。
by munojiya | 2010-03-09 00:53 | 時局物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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