人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2010-03-27 カップ酒

カップ酒は、コップにお酒を入れて売るというアイデア商法である。
容器に直接口を付けて呑むというのだから、上品でないことは確かである。
お酒は正しくは、容器からいったん酒器に移して酒器から杯に注〈つ〉いで呑むものである。
四合瓶とか、一升瓶に直接口を付けて呑むのは野卑以外のなにものでもない。

缶ビールもそれだから、それは蛮民の飲み方とされる。
ただみんながそれをやるから目立たないだけである。
みんながそうだからといってそれが正しいとは限らない。
多くの人がメガネをかけているからといって目が悪いのが正常だといわないのと同じである。

カップ酒は、お酒のファストフード(簡便食)である。
すぐ呑めるから重宝なのである。品は二の次、三の次である。そのことには目を向けない。
大体、品がある人はそんなものに手をださないのである。目をくれるだけである。
カップ酒は必ずしも悪い酒ではないのだが、どうしても避けられない欠陥があるという。

口が大きいために、しっかり密封できないのである。気が抜けやすいという。
口が小さい瓶にはかなわないのである。
同じ一合を詰めるのでも味を重視するなら一合瓶に詰めるということである。
「腰古井〈こしごい〉」は一合瓶である。これは気が詰まっている。お酒がいいのか。
by munojiya | 2010-03-27 00:48 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya