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2010-03-28 善紀、高貴

後期高齢者医療制度というのがある。
後期高齢者というのは満75歳以上の老齢者を行政的に捉えるときの官庁用語である。
ホワイトカラーエグゼンプションとかハッピーマンデーとか、なんでも片仮名書きにして
ごまかすのが官庁用語の特徴であるが、ここだけ日本語なので抵抗が起こった。

国民が意味を、言わんとしていることを正しく理解してしまったからである。
その反発にあわてて、長寿高齢者とかに言い直したが時すでに遅し、最初からそれを
ハッピーエイジラッキー制度とか呼んでおけばよかったのである。
後期高齢者という括りがあるのなら、前期高齢者とは何歳以上なのか。

昔ならそれを確かめるのに時間を要したが、いまはネットですぐ分かる。
答一発ならぬ、検索で一発である。「65歳から74歳をいう」とある。
75歳以上が後期高齢者で、85歳以上を末期高齢者というのだという。
庵主などは、そそっかしいから躊躇わず「まつご高齢者」と読んでしまうのである。

六十歳を還暦と呼び、七十を古希というのである。
ならば、前期は善紀(庵主の造語)とか、後期は高貴と呼ぶという手もある。
アル添酒を本醸造酒と呼ぶようにである。
ならば、燗酒は棺酒の呼び替えだったりして。
by munojiya | 2010-03-28 00:25 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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