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2010-04-16 妄想篇

日々、ありがたい新聞を拝読させてもらっている。明るい未来を開く宗教新聞である。
庵主は新聞はとっくのとうにやめたから、それは敬虔な信者からの贈り物である。
毎日のように新会館を着工したとか、完成したとかいう記事が載っているから羽振りがいい。
そういう景気のいい新聞だから、庵主の未来も明るく感じられるのである。元気の源である。

ただ、庵主は宗教になじめない狷介な性格なのでその読み方が偏っているのである。
『若き日、カントは知識欲に燃えていた。学ぶほどに喜びを覚え、真理の探究に邁進する自分を
誇らかに感じていた。/その自信を粉々に砕いたのは、ルソーの教育小説「エミール」であった
という。カントは正直に綴っている。

「(私は)何も知らない俗衆を軽蔑していた時代があった。ルソーが私を正道に戻してくれた。
この優越の欺きは消え、私は人間を尊敬することを学ぶ」(久保光志訳)』とある。
宗教新聞である。言葉がその表面的な意味だけで語られているとは思えないからである。
そのに言葉には言うに言えない妙が秘められているに違いないと忖度するのである。

庵主は素直なのである。カントとは男のムニャムニャだな。万古の真理を探究する自分である。
ルソーとは女のそれだなと解するのである。優越の欺きは消え“人間”が好きになるのである。
男は早く己の愚かさに気づいて女を好きになりなさいという話なのだな拝聴するのである。
前夜のラム酒の酔いがまだ覚めていないのかもれしれないが。
by munojiya | 2010-04-16 02:23 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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