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2010-04-21 言葉の裏表

世の中はなべて紙の裏表のようなものだというのが庵主の自説である。
裏面がない紙はない、ということである。裏がないことを馬鹿というのだったっけ。
この世の構造は表裏一体でできているという仮説である。
たとえば「善=悪」なのである。悪の裏付けがない善はないということである。

一つの言葉にも裏表があるということである。
表面的には綺麗な言葉にもちゃんと裏があるということである。
この記事がおかしい。仲人口という言葉があったことを思い出す。
「朝鮮人にもいい人がいる」と言う人の本意は、朝鮮人はみんな駄目だということである。

庵主は親しくしている朝鮮人や中国人がいないので
ネットの嫌韓、嫌支論者が書いているそういったことが本当かどうかは知る由もないが、
実際に朝鮮人や中国人と関わり合って閉口している人が少なくないことを見ると
案外、ネットに流れている言説は当たっているのだろうと思うだけである。

お酒がうまいと言うときにも、そのうまいの裏にはまずいという要素が込められている。
「理想のお酒は欠点がない酒だ」と言うことがあるが、そういう考え方は底が浅いのである。
ただ綺麗なだけのお酒では呑んでいてもつまらないからである。
欠点を認めた上で許容できる味わいがうまいということなのである。呑み手の包容力である。
by munojiya | 2010-04-21 00:11 | 酒の肴 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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