人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2010-04-30 食い物が分かると世の中が見えてくる

「たかがナントカ、されどナントカ」は、池田高校の蔦監督の言葉だと聞いたことがある。
「私がナニナニについて知っている二、三の事柄」というのは映画評論家の山田宏一だったか。
「マルマルが分かると世界が見えてくる」は宇野正美先生である。
「食い物が分かると世の中が見えてくる」のである。

毒舌家の友里征耶氏である。
食い物の評論をしている人だからまさしく毒舌の持ち主なのである。
その友里氏がなんと政治を語っているのは、食い物を見極める判断力があるからである。
その食い物に対する判断力が他の物事を判断する定規になっているのである。

庵主は、お酒をその定規にしているのと同じである。
なにか一つ定規となる世界を持っているとそれを他のことに転用できるのということである。
世の中は、うまいかまずいかの二分法であるようである。
うまいまずいは、好き嫌いと言い換えても同じである。

盲千人、目明き千人という言葉がある。逆だったか。目明き千人、盲千人である。
物事には必ず反対の感受性があって、その二つが釣り合っているということである。
そうでなければ株式市場なんかは成立しないから案外それが真理なのかもしれない。
お酒の世界だけは釣り合っていない。うまいお酒は少々で殆どはまずい酒だからである。
by munojiya | 2010-04-30 00:15 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya