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2010-06-18 お酒とビールの現在

昔の常識は今では通用しないことが少なくない。
技術の進歩が以前にはできなかったことを克服してしまったからである。
納豆に醤油をかけて食べるときに、醤油をかけてからかき混ぜるのが正しいのか、
あるいは、まず納豆をかき混ぜてからあとに醤油をかけるのが正しい食べ方なのか。

昔は先に納豆をかき混ぜてからそのあとに醤油をかけるというのが正解だった。
当時の自然醗酵の納豆は、先に醤油をかけると糸を引かなくなったからである。
今は、抽出された納豆菌を使って造るので先に醤油をかけてもよく糸をひくのである。
引きすぎるほどである。昔の常識が無意味になってしまったのである。

技術の進歩によって、お酒やビールの造り方も変わってきたのである。
そして、お酒とビールとではその方向が全く逆になってしまったのである。
ビールはわざとまずいビールを造ることに全力を傾けている。
お酒は逆である。いかにうまいお酒を造るかという方向に進んでいるのである。

一説には、代用ビールを造るのはまともなビールを造るよりも手間がかかるという。
なぜそんな後ろ向きのことに最新の技術を使うのか。飲み手が求めるからである。
お酒は、なぜ、どんどんうまくなるのか。呑み手がそれを求めるからである。
とりわけ庵主はまずい酒は呑めない体質なのでそうでなくては困るのである。
by munojiya | 2010-06-18 01:44 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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