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2010-07-07 IPA

IPAである。アイピーエーと読む。読み方を書いてないとTeXなどは読めない。
「むの字屋」だから、酒に関する言葉である。そういうのを略号と呼んでいいのだったっけ。
ビールのスタイルの名称である。
インディア ペール エール(INDIA PALE ALE)のことである。

ビールに関してここまで行った人を見ると庵主は病膏肓という言葉を思い浮かべるのである。
やまいこうこう、と読む。病膏盲〈やまいこうもう〉ではない。漢字も読めないので為念。
IPAとは何か。七夕の夜は天を仰いでIPAを飲むのである。年一回で十分だから。
ヤッホー・ブルーイングの怪作「インドの青鬼AOONI」にその説明がある。これは絶品。

『アルコール度が高く、ホップをふんだんに使ったインディア・ペールエールは
18世紀の英国で、長く過酷なインドへの航海のために、
劣化しにくいビールとして造られました。[庵主注:ホップの香り芳醇、アルコール分7度]
そんなルーツを持つ「インドの青鬼」は、驚愕の苦みと深いコクで飲む者を虜にします。

“魔の味”を知ってしまった熱狂的ビールファンの為のビールです。』
素人は近寄ってはいけないビールである。そんなにうまいのか。まずいのである。
いや、苦いのである。量を飲むビールではないが、その苦さにはまってしまうのである。
そうか、病膏肓のことを熱狂的というのかと、庵主はまた一つ利口になったのである。

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TeXは「テフ」と読む。読めてもその意味が分からないから知っている必要はないが。
為念は「ねんのため」と読む。読めなくても意味はわかるから読めなくてもいいけれど。
絶品は「のんじゃいけない」と読む。IPAなんかうまくないからである(本当はうまい)。
しかし、それにはまってしまうのだから酒の世界は深いのである。不快=快感∴変態である。

by munojiya | 2010-07-07 00:51 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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