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2010-07-15 日本酒の生酒はなんと3種類ある

生ビールには2種類あると書いた。本物の生ビールと擬制の生ビールである。
いずれも加熱処理していないビールであるが、前者は酵母が残っているもの、
後者は酵母をすっかり取り除いたものである。
加熱の目的は熱(60℃ぐらい)を加えて酵母を殺しその後の醗酵を止めるためである。

酵母の死骸は保健薬の「エビオス」とか「わかもと」の原料である。薬になるのである。
本物の生ビールにはその酵母が残っているが、擬制の生ビールにはそれが含まれていない。
擬制生ビールは加熱処理をしないのではなく酵母を除去するので加熱の必要がないのである。
生ビールの本質は加熱するしないではなく、酵母が残っているかどうかである。

品質の安定のために酵母を除去するのはともかくそれを「生ビール」と呼ぶのは強弁である。
日本酒にも生酒がある。加熱処理をしていないお酒である。酵母が生きているからうまい。
いや、うまいはずである。いやいや、生酒が必ずしもうまいとは限らないか。
しかし、生酒と聞くとなんとなくうまそうに思えるのである。酵母が残っているお酒である。

その生酒に3種類あるのである。生酒、生貯蔵酒、生詰である。どーなっているのか。
日本酒は、搾ったときと瓶に詰めるときに2度の火入れ(加熱処理)をするのが普通である。
二回とも火入れしないものを生酒(本生)、瓶に詰めるときだけ火入れしたものを生貯蔵酒、
搾ったときだけ火入れしたものを生詰と呼んでいるが、後二者は冗談でいう生酒なのである。
by munojiya | 2010-07-15 01:07 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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