2010-07-29 アルコール依存症患者はカモ
一般的には60歳まで働いたら、あとは邪魔だから静かにしてろということである。
よくいえば、後は若い者に任せて、年寄りは年寄りらしく生きなさいというものである。
しかし、今はその年寄りがちっとも年寄りらしくないのである。枯れないのである。惚ける。
昔なら、定年になったらそろそろというのが相場だったのである。
それが今は長生きの時代になったから暇を持て余すようになってしまった。
いまはそこからがまた長い。しかも若いとおだてられて若者と競うから醜いのである。
「若い」とは思っていても、体が働けなくなっているのになお生きていかなくてはならない。
本当に若い人の邪魔になってはいけないのである。頑張っても年寄りの冷や水なのである。
歳をとって心がけることは、食いすぎない、転ばない、風邪をひかないだと、永六輔はいう。
呑みすぎないが入っていないのは、永さんはお酒を嗜まないからである。
釣りと酒は昔からある大人の趣味である。いや年寄りの最良の時間潰しだということである。
お酒が呑めるということはそういう意味では幸せなことなのである。呑め過ぎるのは不幸。
しかし、長生きするということは長い期間に渡って呑みつづけるということである。
年寄りの存在感を示す方法がアルコール依存症なのだという。
病院経営の安定財源として生きていくのだという。社会との接点がそれでは寂しいけれど。