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2010-09-03 ダブルスタンダード

庵主が理解できないカタカナ語シリーズみたいになったが今回はダブルスタンダードである。
二重基準である。
お前のものは俺のもの、俺のものはやっぱり俺の物という発想のことである。
著作権に煩い人ほど他人の著作権に無頓着だという笑い話である。

替え歌は元の歌詞を書いた著作者の著作者人格権の侵害になるという。
そんなものは有名税だと思って放っておけばいいものを訴訟を起こす人がいるのである。
ならば、カラオケに興じている人達は誰もが著作権法違反の犯罪者になってしまう。
原曲通りに唄っている人がどれだけいるかである。

音程を外して唄っている人を訴える作曲家はまずいないだろう。それは有名税なのである。
こんどの笑い話の主役も自分の権利だけには煩い人だったようである。
ネットがなければ頬っ被りができたのだが、時代はそれを許さなくなったのである。
一部の作家にとっては、絵を描くことは、恥をかくことになってしまったのである。

日本には時価会計を押しつけて、自分が都合が悪くなったらそれを蔑ろにした国があった。
白人は都合が悪くなるとルールを変えるのである。二重基準である。
柔道は今やJUDOとなって、外国人がその感性で仕切るようになってしまった。
その点、日本酒は、そのうまいまずいの基準はあくまでも日本人の感性によるのである。

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活字やフォントも当然著作物であるが、
その文字を使うに当たって、1文字につき1円を著作権者に支払えとなったら、
庵主はとても払えないのである。庵主が著作権を嗤う理由である。
もしそうなったら、長編小説を活字で刊行する作家なんか破産してしまうのではないか。

直筆原稿本ならその心配はないが、開高健〈かいこう・たけし〉や井上ひさしならともかく、
悪筆の石原慎太郎や向田邦子の手書き文字の本を買う物好きな人はまずいないだろう。
後二者の読者は、その作家の顔ではなく、活字の顔を見ているのである。
電子図書も、活字やフォントを選ぺないとしたら、作家物では用をなさないのである。

by munojiya | 2010-09-03 00:32 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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