2010-09-11 京料理
それはあくまでも、京都風料理なのだという。
ビール風味飲料と同じである。
それはビールとはいわない。
さすがに、庵主もそれを偽ビールとは呼ばない。代用ビールという。
代用食とは、背に腹を替えられない時になりふりかまわず口にするものである。
ないよりは増しというわけである。
好んで食うものではないということである。
京料理の定義は小西重義さんが教えてくれる。
『京都でとれた材料を京都の水で処理して京都でだすさかいに、京料理いうねん。』
ならば、地酒の定義は
「地元で取れた米で、地元の水で醸したお酒」ということになる。
播州の特上山田錦を買ってきて、浄化装置で清めた水で造ったお酒は、地酒風日本酒である。
原料の米を半分以上も削って捨てて造る大吟醸酒などは道を踏み外しているのである。
そんなものは地酒と呼ぶべきではないだろう。
“酔って”、庵主はとっくのとうに正道を踏み外してしまったのである。