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2010-10-09 笑い話 ニヒルなセリフ

「親にとっては宝物のような子供でも、他人が見ればただのガキ」というセリフがある。
和田誠の映画のエッセイで読んだのだが、なんという映画のそれなのかは覚えていない。
画家は画伯と呼ぶが、イラストレーターに敬称がないのは日本ではその商売は序列外なのか。
意匠の師ということで師匠と呼ぶのがよさそうだが、それは落語家が押さえているのである。

映画にはそういうニヒルなセリフがちりばめられているのである。
映画が不良文化と呼ばれる所以〈ゆえん〉である。将来ろくな大人にならないのである。
見過ぎると性格が歪〈ゆが〉むからである。世の中が正視できなくなる。
『赤ん坊は嫌だ嫌だと泣いているのです』駄菓子本(158番)。

「ぼくは演歌が大嫌い」といった人がいるが、郵便ポストと電信柱的発想は笑えるのである。
「♪生まれたときからみなしごで」「♪呑めぬお酒も心のささえ」とくる。
「♪花よきれいとおだてられ」「♪ばかな女の怨み節」である。
呑めぬお酒を無理して呑んで、体壊して怨み節。

庵主なら、まずいお酒は呑めないから、そういうお酒を無理して呑まないのである。
怨み〈うらみ〉節は唄わないのである。
むしろ、うまいお酒が多過ぎてそれらを呑みきれないことを憾む〈うらむ〉のである。
一行余ってしまったことを恨む〈うらむ〉のである。ニヒルの極みが236番。377番も。

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譬え話はわかりやすいのである。わかりやすいから騙されないことである。『わかりやすく
料理で例えると、料理人=親、料理=子、食材=遺伝子、調理法=育て方、調理場所=環境。
クズ食材しか用意せず下手くそな調理法を実践して糞みたいな調理場所で作った料理がどう
なるかわかるか? そしてそれは料理の責任なのか?』(200番)。確かに料理は食材だな。

by munojiya | 2010-10-09 00:25 | 笑い話 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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