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2010-10-11 京の着倒れ、大阪の食い倒れ

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」という。
ならば江戸は何倒れというのかということになったが、
碩学・老獪・後期高齢者・浅草育ちの永六輔がすぐに答えられなかったのである。
江戸は、“吐き倒れ”だという。

呑み過ぎて、浅草寺の裏手あたりで吐いて倒れてそのまま行き倒れといったところか。
粗忽長屋の、生白い〈なまっちろ〉い顔をして倒れていた行き倒れはそれなのかも。
江戸のお酒は下り酒と呼ばれていた。
灘や池田などの上方〈かみがた〉からお酒が送られてきたから下りである。

くだらないという言葉の語源がそれだという説もある。
下り酒でないないとうまくないので、そういうお酒を下らないまずい酒だといったのである。
くだらないには、百済説もあるから、語源は駄洒落合戦ということで聞き流すしかない。
で、語源が判らないのが映画用語のピーカンである。晴天のことである。燗だったりして。

「大阪の食い倒れ」も「大酒の食い倒れ」の聞き違いかも。
「京の着倒れ」は、「今日の着倒れ」かな。
ラジオは耳で聞くものだから、字が判らないのである。逆に読み方は分かるのである。
ラジオの聞き手は自分の経験から勝手に字を当ててしまうのである。だから吐き倒れ。
by munojiya | 2010-10-11 00:09 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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