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2010-10-12 縁は異なもの味なもの

縁は異なもの嫌なもの、と、混ぜ返すのである。
縁というのは命の支えのことである。
なくては生きていけないのだが、それが目につくと煩わしいということである。
ありがたいことだけれど、同時に放っておいてほしいという気持である。

一つの物に対して、好きという感情と嫌いという感情が同時に両立することがある。
お酒がそうだろう。
たいして呑みたくないときでも、なぜか口にしていることがある。
食い物が癖になるというのはそれなのだろう。

そればっかり食べてはいけないと思いながらも、それがやめられないのである。
嫌いにして好きなのである。
二日酔で、もう二度と酒のある国には住みたくないと思った呑ん兵衛が
二、三日後にはまたその国に戻ってきたくなるという戯れ唄があったっけ。

不思議なのである。
呑みたいと思うお酒を心に懸けていると、なぜかそのお酒とめぐり会えるのである。
求めることがなくても、向こうの方からやってくるということがよくあるのである。
酒縁は、異なもの、味なものである。
by munojiya | 2010-10-12 00:38 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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