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2010-11-21 余外篇 「時局物」とは何か

当「むの字屋」は酒屋〈さけブログ〉なのに「時局物」という商品がある。
「時局物」とは何かというと、庵主がその時々に聞かされている情報ということである。
当然、庵主が考えたことではなく、メディアが人々にばらまいた情報だということである。
つまり、庵主が書いているが、それはメディアのいうことを繰り返しているだけなのである。

だから、それを庵主の意見だなどと思ってはいけない。
メディアが、人々にこういうふうに思い込んでほしいという内容を
庵主はこのように受け止めたというレポートにすぎないのである。
学校の授業と同じである。

「こう考えなさい」という学校に「はい、そのように考えます」と答えているようなものだ。
庵主は伝えられる事件の情報源に接してるわけではないから、真偽の確かめようがないのだ。
そこに書かれている記事内容を鸚鵡返しにするしかないということである。
だから、「時局物」に書いてあることに信憑性はない。信じるものは騙される、である。

「時局物」の価値はその内容ではなく、そういう事があったという事実にのみ存在する。
中身は嘘であっても、そういう嘘がそのとき膾炙されていたという事実に、である。
「むの字屋」の本線は酩酊篇である。これは庵主が裏を取ったものだから信憑性は大である。
しかし、酔っぱらって書いているから、それもまた、その程度の信頼性しかないのであるが。
by munojiya | 2010-11-21 00:43 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)

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