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2010-11-27 笑い話 偽モノ日本酒とインチキビール

それを「お子ちゃま舌」という。それを味覚障害と言い切る人もいる。
ビールの味が判らない舌の持主のことである。『失敗作世代』(53番)と呼ぶのだそうだ。
判らないには二つの意味がある。
一つは、ビールのうまさが理解できないということである。歳取れば分かる。老化の余得。

もう一つは真っ当なビールと当節の紛い物、おっと代用ビールの区別がつかないことである。
知性があれば判る。そして、知性がある人はちゃんと分かっているのである。
業界が一生懸命自己弁護しているアルコールを添加した日本酒を「偽モノ」と呼び、
当節の節税ビールを「インチキビール」と喝破しているのである。知性は身も蓋もない。

赤信号、みんなで渡れば恐くない。みんなで飲んでも怖いのが酒。99番は必読です。
インチキビール、みんなで飲めばビンボーを感じない、である。
贋物の酒には煙草の値段のように懲罰課税をして本物より高くするという意地悪法もあるが。
しかし、21世紀なって代用ビールを飲まされるとは思ってもいなかったのである。

「もはや戦後ではない」という言葉があったが、終戦後じゃありまいし、
そんな代用食を飲まされるなんてだれが予想しただろうか。いや、今が本当の戦後なのかも。
時代が下ると見掛けはよくなるが、中身は劣化すると庵主が言うことの実例がビールである。
古人が飲むことができなかった新しい味覚だと思えば、新感覚との遭遇を喜ぶべきか。

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『日本酒の辛口甘口に大きな差があるとは思えない』(27番)
大きな差があります。気にしなければ、というより興味がなければ似たようなものですが。
庵主は超辛口とか中途半端な甘口のお酒は呑めないのである。まずいから体が受け付けない。
庵主が呑めるのは、辛口甘口にかかわらず、うまいお酒だけ。

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179番の指摘。『日本酒は居酒屋で出てくるやっすいの飲んだらそりゃ嫌いになるわ
自分たちでブランド壊してるだけだから、大吟醸以外は発泡酒みたいに別の名前で呼べよ』
その大吟醸にも純米とアル添がありまして、というより、ただ磨いただけの大吟醸もあって
大吟醸がうまさの保証にはならないというのがお酒の面白い所なのである。前段はその通り。

by munojiya | 2010-11-27 00:44 | 笑い話 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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