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2011-01-03 初詣の甘酒

初参りで、元日、氏神様に参拝する。
神社にも縄張りがあって、神社本庁あたりがその境界線を引いているのだろう。
赤坂なら日枝神社と氷川神社があるが、その線引きで縄張りは峻別されているようである。
庵主の地元の神社はそんな大きな神社ではないが案外その縄張りは広いのかもしれない。

庵主が住まっている庵から歩いて二十分ぐらいかかるところにある高台に鎮座している。
夏の祭礼でも境内に出店が並ぶことがない小さな神社である。近所の須賀神社に負けている。
とはいえ、お正月になると境内にはちゃんと茅の輪〈ちのわ〉がしつらえられる。
小さい神社ながら本格的なのである。お神酒は「金陵」の薦樽が本殿の左右に積まれている。

参拝に行った時間のせいか、不景気のせいか、参拝者が長い列をつくっていた。
いつもの正月なら待たずに参拝できるのに、本年は列に加わって本殿まで30分待ちだった。
これでは茅の輪をに則ってくぐることはできない。
もっとも、茅の輪のくぐり方は横に説明を書いた立て札がないと記憶もおぼろであるが。

お賽銭を上げて参拝。そしてそのあとには温かい甘酒の振る舞いが待っている。
板粕をといて砂糖と塩で味をつけたものである。生姜ははいっていない。
きりりと冷えた寒気の境内で味わうそのぬくもりがいちだんとおいしい。米の酒はうまい。
そのぬくもりのもてなしに神社さんの心遣いを感じるのである。また参拝に来よう、と。
by munojiya | 2011-01-03 00:45 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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