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2011-02-03 新聞記者の実感

アルビン・トフラーだったか「第三の波」という本があった。
時代はこれから「情報」が支配する社会に移行するという予言の書だった。
今がその時代である。「情報」時代なのである。情報過剰時代なのである。却ってうるさい。
日本語では情とは性愛のことだから、情報とあると庵主はあらぬことを想像するのである。

そっちの方の情〈なまもの〉は希薄化して、わが国は未曾有の少子化時代になっている。
それに反比例して「情報〈かこうひん〉」の方は爆発的に拡大している。
個人が一人ひとり電話機(今や情報端末=人間監視装置)を持つようになったのである。
それって、便利というより、管理されているということなのである。

ケータイという首輪を付けて歩いてるようなものである。犬っころと変わりない。
電話は掛かってさえこなければ、こんなに便利なものはないのにと言っていた先生がいた。
ある会社のワンマン社長は受話器の耳に当てる部分を下にして電話を掛けるという話がある。
自分の言いたいことだけ言って、相手の言うことは端から聞く気がないというのである。

『菅首相は繰り返し「官邸、そして自分には情報が届かない」と愚痴っていますが、
それがいかに幸せなことかと、同情するわけではなく素直にそう感じています。』
情報の渦の中で働いている記者の実感なのだろう。総理が至福では困ったものだが。
文字で情報を得ている人を現役、お酒の味わいから情報を得ている人を隠居と呼ぶのである。
by munojiya | 2011-02-03 00:51 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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