2011-04-06 お酒は庵主にはやっぱり毒だった
アルコール度数が19度もある本醸造酒である。
これは庵主が贔屓のお酒なのである。
ただし、それはお酒の一つの境地だから初心者にはあえてお勧めはしない。
今、庵主は花粉症絶頂期の最中〈もなか、ではなく、さいちゅう〉である。
花粉症というのは花粉を相手にして体が臨戦体制をとっている症状だから、
そんなときにお酒を呑んでもうまくないのである。じっくり味わって呑めない。
鼻が詰まっているときには匂いがわからないから何を食べてもうまくない。
食べ物の食感がどれも粘土を食べているように感じるのである。だからうまいわけがない。
食べ物は香りだと知っている加工食品業界が香料に凝る理由がそれである。
中身〈えいよう〉のないものを香料だけで食わせてしまう荒技〈あらわざ〉のことである。
中身のない酒を呑ませてしまう荒技がアルコール添加酒である。
どうだ、アルコールがはいっているからお酒だろう、という堂々たる主張である。
庵主はそういう楽しい発想が大好きだから、そういうのも「いい」お酒だねというのである。
「どうでもいい」お酒のことである。
花粉症で味が判らないので「一番しぼり」を呑み過ぎてしまった。一合で多すぎたのである。
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花粉症で頭に鈍痛があるところに酒を呑んだらズキズキしてきたのである。酒は毒である。