2011-04-26 「つや姫」で醸したお酒
常山酒造と書いて「とこやま酒造」と読むのが正しい読み方です。
古くはあんみつ姫、近くはつる姫、そしてあらたに登場したのが「つや姫」である。
つや姫は山形県が満を持して世に出した食用米である。
庵主の庵の近所のスーパーで2キロ1180円で売っている。
一ランク上の米なのである。そして、たしかにうまいのである。
普通の米が5キロ2000円とか1800円前後だから、つや姫は高級食用米なのである。
山形の「秀鳳」がその高級米100%で醸したお酒を造った。
「秀鳳/純米酒/つや姫100%使用」である。磨き55%。
「秀鳳」だから、外れがないのは判っているが果たして「つや姫」は呑めるのか。
秋田県が「秋田酒こまち」(これは酒造好適米)を作ったときに県内の各蔵がそれでお酒を
造ったが、最初の年は、蔵によって味わいがバラバラだったものである。
二、三年たってやっとその米の良さをうまく出せるようになったのである。
新しい米はそれを使いこなすのに時間がかかるということである。
さて「つや姫」のお酒の味わいはどうなのか。
食用米でまともなお酒が造れるのか、期待と不安がよぎるのである。
呑んでみる。おっ、いい。呑める。味がある。表情がいい。呑んでいて楽しい。
なるほど「つや姫」という名前は伊達や酔狂ではなかったと知ったのである。