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2011-05-08 ボランティア

「ボランティア」を日本語で何と訳すかである。
永六輔師は、それを仮に「近所付き合い」と言っていたという。
「義士」というのはどうか、ともいうが名作詞家の永さんにしても決定版がないようである。
それを「義勇軍」と呼んでいるという人もいるという。

軍というと、組織的という意味が出てくるから、それはちょっと違うという意見がある。
個人でもボランティア活動ができるからである。
一人を軍と呼ぶのもなんである。ランボーなら一人でも一軍といえるかもしれないが。
「阪神、破竹の一連勝」というのと同じである。冗談〈ギャグ〉の領域である。

庵主は「ボランティア」と聞くと、「ちゃらんぽらん」という言葉を思い浮かべるのである。
馬鹿やってるのか、と交ぜ返したくなるからいけない。
「ボランティア」を日本語に訳すのは簡単である。
「助っ人〈すけっと〉」である。

助っ人に、右も、左も、義理も、人情もないのである。
そんなチンケな利益を求めないのである。相手の手助けになればいいという純情である。
庵主は、造り手が右巻きであろうと、左巻きであろうと、義理で造ったものだろうが、
金儲けで造ったお酒であろうが全然差別しないのである。酒呑みはボランティアなのである。

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「弁慶の泣きどころ」は、弁慶が生まれる前は何と呼んでいたのですか、という質問がある。
全国子供電話相談室の名質問の一つである。「ボランティア」の落語家の回答はこれ
「ボランティア」はその言葉が使われる以前は何と呼んでいたのですか、ということである。
日本人には「義理と人情」という任侠道があるのである(←あるのである=そういう建前)。

by munojiya | 2011-05-08 00:38 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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