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2011-07-07 笑い話 救世主

今度の大津波は“天罰”だともいわれている。
しかし、それを“救世主”だったと見る見方もあるのである。
津波が圧力容器を冷やしたとなるとなんとも皮肉な話だな。駄菓子本(66番)
これまでは、「想定外」の大津波が配管や予備電源を破壊して原発が壊れたとされていた。

じつは、津波がくる前の地震で配管が壊れて冷却水が原子炉に回らなくなっていたらしい。
で、その地震自体は想定内の規模だったという。
ということは、福一は現行の原発の安全基準を満たしていなかったということである。
東電には、国の基準通りに造っていたものだから責任はないという主張ができなくなった。

そういうオンボロ原発を見逃していた行政(経産省)の責任も浮かび上がってくるのである。
マスコミの報道ではなぜか経産省の責任を問う論調はないのである。両者は責任をとれよ。
ま、関係者にはきちんと責任を取ってもらって、個人財産をはたいて弁償してもらった上で、
不足分は国で面倒を見るしかないだろう。理屈ではなく感情の問題であるからである。

津波が、空だきになっていた原子炉に水をかけてくれたというわけである。
それがどれだけの効果があったかは庵主には分からないが、それを皮肉ったものである。
禍転じて福となる、というが、大津波がなかったらボンといっていたのではないか。
いずれにせよ結果はお酒と同じだが。呑んでも一生、呑まなくても一生。大して違わない。

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この皮肉が100点。『原子力安全委員会ってのはその名の通り
原子力は安全ですって繰り返して言うための
機関だったんだよな。
』(97番)
姉歯とヒューザーも呆れるくらいの耐震強度』(156番)。想定外論者はこれに勝てるか。

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真実はこのあたりか。『原発屋はバカとキチガイの集まりです』(同上米欄)。
停めようと思っても停められない自動車に乗ることが「エネルギー政策」とかで、
その技術は文明の利器だと言われても、とにかく放射能の放出を止めてから言ってくれという
ところである。自分の命と原発を交換しても構わないという人はそれとしか考えられない。

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福一の爆発事故の原因には次のような異説がある。
くわしいことは事故調の調査結果を待たなければならないとしても、概要はわかっている。
決定的な原因は、予備電源が津波で浸水して動かず、そのバックアップが機能しなかったこと
だ。
』(拠所)という見方もあるのである。

庵主は、電源が喪失する前に、地震で配管が壊れて冷却機能が働かなくなったと見ているが、
「異説」のように考える人もいるのである。「わかっている」と断言できる根拠は何か。
いずれの説も、現場を見ないで、事故調の調査を待たずに書いているから現時点における
いいかげんな推定なのである。庵主の場合は自分で確認したもの以外は「らしい」である。

by munojiya | 2011-07-07 00:20 | 笑い話 | Trackback | Comments(0)

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