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2011-08-12 「来福/若水」

「来福」がいい。
どれも、いい。
このところ出合った「来福」が、庵主がいだいている期待の一つ上をいくうまさなのである。
「おお、こういうお酒が造れるのか」と見事にその期待をかわしてくれるうまさなのである。

だから、呑んでいて楽しいこと、楽しいこと。
一口すすって、うまい。いや、うますぎる。
二口含んで、なんだこのうまさは。
三度〈たび〉じっくり味わって、まだ経験したことがないうまさに言葉が出てこないのである。

庵主がいう甘い酒である。だからいいのである。うれしいのである。
庵主はいわゆる辛口が苦手だから、呑んでも面白いと思わないので、超辛口の酒などは
味わって呑む酒じゃなくて、料理の味を殺さないで呑むためのそっけない酒だと思って
馬鹿にしているのである。そのお酒をでなく、そんなものを呑む人の感性を、である。

超辛口のお酒自体は一つの技術だから、そういうお酒があっても全然かまわないが、
米に由来する甘さを殺したお酒を味わってなにが面白かということである。
で、酒造好適米の若水〈わかみず〉で醸した「来福」は甘いのである。そしてまろやか。
若水のお酒ってこんなにうまかったのかと見直しちゃったのである。別嬪である。
by munojiya | 2011-08-12 00:15 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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