2011-11-25 「狂食の国日本」
以前は、「飽食の国」だったのである。
しかも輸入した食糧の30%だかは残飯として捨ててまで食いつくしたのである。
吐くために食べたのはローマの貴族だったか。
日本人は捨てるために食べるという狂態をやっていたのである。
今度日本は、飽食を極めていよいよ狂食のステージに突入したようである。
要するに、食べ過ぎなのである。だから、多くの人がメタボ体質になってしまう。
昔は体を保つために食べていたが、今は体を痛めるために食っているのである。
吐くために呑むのがお酒である。
そうか、吐くまで呑むのは貴族の呑み方〈たしなみ〉なのか。
それは冗談で、吐きたくなるというのは、もちろん呑み過ぎだということである。
そこに至る前にとどめるというのが酒呑みの技量というものである。
飲食は、幸せを実感する行為だったのである。バブルの正体はそれだったのである。
食い過ぎることで、その幸せ感を絶好調にもっていこうというものである。
なにごとも、過ぎたるは、である。虚しいという反動が起こる。
「ナゲット」が貧者の代名詞になってしまったというのが「狂食の話」である。
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その謎肉ナゲットは、どうやって作っているか知ったら食べられなくなる代物らしい。
『バイトやってた人間からすると、金もらっても食べたくないね
バイトやめてからマックの揚げ物バーガー類は食ってないわ』(201番)
『どんな肉が使われているのか考えたくない』(226番)。そう聞くと好奇心が疼く。
『肉をミンチにして固めて揚げたモンか、
安っすいカマボコみたいなモンだな、何の肉使ってるか
なんて添加物でいくらでも誤魔化せるし。』同上(米欄)
肉というより、添加物の固まりといったものらしい。実体のないバーチャル食品の実例か。
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『ウコンをウンコ、トレイをトイレ、フリーダイアルを不倫ダイアルと
読み違い、き違い、もとい聞き違いはしょっちゅうです。』同上(米欄)。
庵主と同じ人が少なからずいるのである。
「おこめ券」を、瞬間的に、読み間違えてしまう男の人は多いだろうが。