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2011-12-23 「さとこのお酒」は颯爽曲だ

「さとこのお酒」は長谷川聡子〈はせがわ・さとこ〉杜氏のデビュー作である。
まさに、新人歌手のデビュー曲のようなお酒だった。
口にすると、「あっよくできてる、誰が造ったのだろう」と気になるお酒である。
歌なら佳曲である。颯爽曲と呼ぼう。小泉武夫先生がその歌に心引かれたのもよく分かる。

ここからはかなり古い話になる。
岩崎宏美のデビュー曲は「デュエット」という歌だった。
その歌を初めて聞いた時に、それは誰が唄っているのだろうかと心が引かれた歌だった。
それまで味わったことのない歌声だったからである。曲は筒美京平である。

新しい魅力的な歌手と出合った瞬間である。
聞くほどにインパクトのある歌だった。この歌手は歌がうまいと納得できる歌だった。
それとなによりフレッシュだったのである。新しい歌を聞いたという満足感を覚えた。
「さとこのお酒」の味わいはそれと同じだったのである。

近頃は、新しい歌手が出てきたぞという感動〈ワクワク〉を覚えることがない。
しかし、お酒の世界ではそれがあるのである。←本当だってば、と強調するあるある。
幼少の砌〈みぎり〉、雑誌の発売日が待ち遠しかったことがある。
今はもう忘れてしまったその時の思いを、お酒の世界なら今でも味わえるのである。
by munojiya | 2011-12-23 00:51 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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