2012-01-16 神の一滴
究極の美酒をいう言葉である。
お酒は誰が造るのか。
杜氏ではないという。
杜氏の仕事はお酒が出来るのをただ見守るだけだというのである。
半分は杜氏の韜晦だろうが、究極は、最後の最後は天に任せるしかないのだという。
ときに、杜氏の想定を越えたうまいお酒が出来上がることがあるという。
そういうお酒を「神の一滴」と呼ぶのである。
それは神様から授かったお酒だというわけである。清酒の世界の話である。
一方焼酎の世界では、それを「蔵の神」と呼ぶ。
『蔵それぞれに宿っている蔵付酵母のことを、蔵人達は「蔵の神」と呼んで、大切にして
います。』と、鹿児島の芋焼酎「蔵の神」には書かれている。
『本格焼酎「蔵の神」は、甘口蔵付酵母が宿る秘造蔵から、まろやかで上品な口当たり、
芋の香りが豊かでコシのある旨口の逸品を造りあげました。』と続くのである。
能書きが好きな庵主は呑みたくなってくるのである。
その神様が造った焼酎が呑みたくなってくるのである。
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『芋焼酎は5:5のお湯割りがうまい。お好みに合わせてご愛飲下さい。』と神様はいう。