2012-03-16 台湾芭蕉
ならば台湾芭蕉も俳人かというと、そうではないのである。
台湾バナナのことである。
芭蕉とはバナナをいうのである。
ならば、松尾芭蕉は、松尾ばななという俳号だったのか。そんなバナナである。
よしもとばななという女作家がいるが(突然、山崎バニラを思い出した。すぐ消去)、
台湾では、吉本芭蕉と呼ばれているのかもしれない。女でもバナナとはこれいかに。
台湾バナナは、フィリピンやエクアドルのバナナより甘くてうまいという話を読んだのである。
バナナなんか、完熟商品だから、実が完熟しているという意味ではなく、
行き着くところまで行った商品でこの先の改善が見込めない商品という意味であるが、
それ故〈ゆえ〉にどこの産地のバナナでも大して変わらないだろうと思っていたのである。
庵主は、日頃果実を食べる習慣がないので、最近のバナナ事情を確かめたくなったのである。
が、百貨店でそれを探したが、その台湾バナナが売っていないのである。
その昔、純米酒がうまいと本に書いてあるのにお店では売っていなかった状況と似ている。
で、一番安いフィリピンバナナと食べ比べてみたが、大して変わらなかったのである。
贔屓になれば台湾バナナがうまく感じるというのは、お酒の場合と変わらないようである。
-----
ちなみに、別の百貨店で買った「台湾芭蕉」(大振りの4本)が577円、
スーパーで売っていた台湾バナナ「キングオブフルーツ」(同4本)が398円、
そしてローソン100で買ったフィリピンパナナ(小振りで4本)が105円である。
値段は3~5倍のバナナが、味もそれだけ美味いかというとさほどでもなかったのである。
-----
追記。奇しくも、ばななのお父さんの訃報が伝えられたのは偶然である。
なんたって、この記事をアップした時間の方が早いのだから。
で、吉本隆明の名前は聞いた事はあるが、庵主はその本を読んだ事がない。
「戦後思想界に大きな影響」とあるが、本を読んで影響を受ける人っているのだろうか。
本を読んでも利口なるということはないから、
影響を受けるとすれば馬鹿になるということだけれど、そういう解釈でいいものか。
「吉本隆明の影響を受けた人」というのはそういうことだと思えば納得はできるのである。
共同幻想論などは、庵主の頭の中にも滲みているのかもしれないと感じる所はあるのである。
-----
補遺。リンク先の訃報記事には誤植がある。 ●魚拓
Xデー用に前々から用意されていた原稿をそのまま掲載してしまったのではないのかな。
「吉本ばなな」は、いまは「よしもとばなな」なのである。
ばななのお父さんは、「尊〈そん〉なばなな」ということになるのか。尊は尊属のこと。