2012-03-18 余外篇 劣化
そういう言葉遣いは、はしたない、と言ったほうがいいのかもしれない。
それが分かっていてあえてそれをネタにすることはエゲツナイと言うべきなのかもしれない。
恐いもの見たさとはガキの感性なのだろう。節制するという理性がない。
よくいえば好奇心ということになるが、それを悪趣味ともいうのである。
そういって、興味を引くことも品がない振る舞いではあるが、
これだけ注意を喚起しているにもかかわらず、そんなものを見てはいけないという理性を
かなぐり捨ててそれを見ることも節度がない行いだといえないこともないのである。
やっぱり見るのではなかったと後悔すること必至の話題〈ネタ〉がこれである。
三つの意味で後悔するのである。
一つは、美的観点から見たときの後悔である。
二つは、それを「劣化する」という言葉で括ってしまう感性をみっともないと思う後悔である。
そして、三つめは、見ない方がいいとあるのに、ついクリックしてしまう己の愚かな素直さに
対する後悔である。ネットでは少なからずの場合、突然高額な請求画面が出てくるのであるが。
しかし、「このお酒はまずいから呑むまでもない」とあっても、庵主はついそれを確かめたく
なるのである。多くの場合、それはやっぱり呑まなくてもいいお酒なのである。苦笑。