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2012-03-19 「玉川/純米・白ラベル・自然仕込み」

京都・久美浜の「玉川〈たまがわ〉/純米・白ラベル・自然仕込み・無濾過・生原酒」を呑む。
いや、呑み比べる。
その21BY、22BY、23BYの3本を呑み比べたのである。40CCずつ3杯である。
このお酒の特徴は、自然仕込みということである。

酵母を添加しないで醸したという(今の庵主には酵母を入れないお酒というがよく判らない)。
そして、完全醗酵させたという。それでいてちゃんと味があるというのである。
そのため、21BYは21.5度、22BYは20.6度、23BYは21.2度という
高アルコールのお酒に仕上がっているのである。

それを常温で保管したという。
23BYはともかく、21BYと22BYはかなり老ね〈ひね〉が出ているのではないか、
と予測して口を付けてみた。
22BYには微妙に、21BYにはわずかに、老ねが感じられるが、気になるほどではない。

言われてみればそれと分かるようなわずかな老ねは、酒質の固さをやわらげてくれるから、
お酒がまろやかに感じるようになるので、その味わいが甘みの柔らかさに似ていることから、
お酒がうまいと感じるのである。老ねは過ぎると癖のある味わいになってしまうが、このお酒
はそれが微妙なところでバランスをとっていて楽しめるのである。22BYがお勧めである。

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アルコール度数が高いこともあって、22BYはグラッパみたいな風味もあるのである。

by munojiya | 2012-03-19 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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