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2012-03-31 最後のお酒

月の最後の夜にはうまいお酒が呑みたくなる。
その月の締めに、うまいお酒を一杯だけ呑みたいのである。
普段は安い本ビールだが、頑張った日には自分にご褒美ということで本物のビールを飲む
というのが多くの人のスタイルだろう。そういう状況で飲む本物のうまいこと。

日頃飲んでいる安酒が有り難く感じるのである。
うまいビールが2倍うまく感じるからである。
お酒は、場によって、また状況によって呑み分けることが肝心なのである。
いつもうまいお酒ばかり飲んでいてもあきるからである。

高級酒亭で、高いお酒ばかりが続いて出てくると疲れるのである。
そういうお酒の合間には、そんなに高くはない息抜きのお酒が呑みたくなるのと同じである。
濃醇芳香のエールを飲みつづけていると、最後にすっきりしたピルスナーが飲みたくなるのと
同じである。めりはりがない呑み方をするとつまらないのである。それを芸がないともいう。

月末〈つきずえ〉に呑むうまいお酒とは、安心して呑めるお酒のことである。
うまいことが分かっているお酒のことである。気を遣わないで呑めるお酒のことである。
今月は、庵主は花粉症の真っ只中なので、鼻が微妙な香りを察知できない状態にあるから、
飲んだのはビールである。コエドビールの「伽羅〈きゃら〉」を。やっぱりうまいわ。
by munojiya | 2012-03-31 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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