人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2012-04-08 日曜日のビール

ストロングと称する本ビールがある。アサヒの「ストロングオフ」もそれである。
何がストロングかというと、アルコール度数が普通のビールより高いのである。
それをヘビィーと呼ばないのは、味は軽いからである。
本ビール、すなわちアル添ビールは、酒税の税率(税額)も軽いのである。

酒税法上は、はっきりいって「貧乏人向け」のビールだということである。
酒税法は、ビールを「金持ち」が飲む酒と定義しているのである。
つまり、税金が異常に高いということである。
350MLの缶ビールの税率(税額)は77円である。

198円で売られている本ビール350ML缶はそのうち77円が税金だということである。
すなわち、198円に占める税金の割合は、なんと39%である。馬券でも25%なのに。
税金を飲んでいるようなものである。その酒税にさらに5%の消費税が掛かっている。
ビール飲みは高額納税者なのである。アル添ビールなら350MLで28円と安くなる。

明治期のビールはお大尽が飲むもので担税負担が大きくても問題がなかったのである。
その時の高税率を引きずり、庶民の飲物となっても改善されることなく続いているのである。
アサヒの「ストロングオフ」の話なのだが、その味の感想まで辿り着けなかった。
飲んだけれど印象に残っていないのである。値段は350ML缶114円。安いのが取り柄。

-----

飲んでも呑まなくても大して変わらないという印象に薄いところは、
いてもいなくても大して変わらない庵主みたいな本ビールだということである。
そういう点では、なんとなく親近感を感じるのである。
ただ「ストロングオフ」は糖質60%オフだが、庵主のイヤミはノーカットである。

庵主は糖質カットとかを謳っているお酒やビールを見ると、それだけてまずいという先入観が
わいてくるから、その手の酒は冷静に判断できないのである。ケッ、こんなもの、である。
そこまでして病人食みたいな酒でも飲みたいのかという飲み手の浅ましさを見てしまうから、
それは貧乏人ビールだということでなく、その飲み手の料簡に違和感を感じてしまうのである。

by munojiya | 2012-04-08 00:04 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya