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2012-04-11 そうだアメリカに行こう

関西の人は知らないだろう広告に、
「そうだ京都へ行こう」
という観光広告がある。
東京人〈あずまびと〉は京都〈みやび〉に憧れているからである。

ただ、問題は、東京の人なら誰でも知っているそのキャッチフレーズをばらまいているのが
旅行会社だったか、鉄道会社だったか、京都市の観光局(ってあるかどう知らないが)か、
それが思い出せないということである。発信元によっては解釈が変わってくるからである。
案外、福一が爆発したときに一番で逃げた「原子力保安院」だったりして。東京は危ない。

庵主は、突然思い立ったのである。
そうだアメリカに行こう。自分で動くとお金がかかるので、そういうことは他人に任せる。
この人である。そしてこの写真である。75枚でアメリカで遊んでこられるのである。
最初の「まっすぐな道」は、それがアメリカだという象徴なのだろう。

正義一直線の精神がアメリカだというのである。アメリカに障るのはみんな不正義なのである。
アメリカという異界の写真が続く中で、「バーボン」という文字が出てくるとほっとする。
庵主とアメリカとの接点はそれだけだからだ。知己にあった安堵感を感じるのである。
アメリカ人もやっぱりノンベェなのだと安心するからである。酒がうまけりゃ、いい文化だ。

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75枚から庵主が選んだ2枚の写真はこれである。題して「アメリカンスピリッツ」。
1枚目の道路上にあるひび割れのように見える黒い線状の影(?)は何なのだろう。
オイルが洩れたような跡にも見えるが、道路を横切っているからそれも不自然である。
木の影にも見えるが、道路の左右にそれらしい木が立っていない。道路の傷みなのかな。

もし、それが道路に入ったひび割れが放置されているものなら、キャプション(写真説明)は
「まっすぐな道を走る」が「まっすぐな、そしてひび割れが放置されたままの道を走る」と
いうことになるのだろうが、そう書いてあったらアメリカの凋落を感じてしまうのである。
同じ写真が、一言で違う意味に見えてしまうのだから、言葉は恐い。目はとろい。

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百見は一聞にしかずである。
数多く見ても、その核心を掴むことができなかったら見ても役に立たないということである。
それよりも核心を突いている一言を聞いた方が物事の理解には役立つのである。
お酒は逆。沢山(種類をいろいろ)呑まないと、その一言が見えてこないからである。

昨日呑んだお酒がうまいと思っても、今日呑んだお酒の方がもっとうまいのである。
ならば今日のお酒が最高かと思うと、明日呑むお酒の方がずっとうまいのである。
一本だけ呑んで感じた「うまい」という心象は、一端でしかないということである。
では「うまい」の本質は何なのかとなると、数多く呑むしかないのである。と言って又呑む。

by munojiya | 2012-04-11 00:01 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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