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一白二蔵三杜氏

一金二米三水、だったか、
一麹二モト三醪、だったか、
一に水、二に水、三に水、だったか
いいお酒を造るときに心しなければならない三条件というのがある。

それぞれ造り手のお酒にかける気持が伝わってくる。
大手の日本酒メーカーなら
一も二もなく宣伝だけというところかもしれない。
それもまたお酒である。

庵主は
どんなモットーでお酒を造ろうと
そんなことはどうでもいい。
できあがったお酒が呑んだときにうまけりゃいいのである。

うまいかどうかを決めるのはもっぱら庵主の専決事項である。
そのときの気分であり、体調であり、そのお酒によせる思いなのである。
ただ一般的に大方が推奨するお酒はうまいことが多いということである。
ほんとうはお酒のわかる美女といっしょに呑むのが一番おいしいのだが。

そして、お酒は呑んでみないと
そのうまさは分からないということである。
老ね香はよくないとされているが
同じそれがうまいといって熟成香とよばれることだってあるのだから。

また、いろいろなお酒を呑んでみないと
新しいうまさに出会えないということである。
実際に呑んでみないと想像だにできない
うまさがあるということである。

一白二蔵三杜氏
というのはある蔵元のモットーである。
文字通り、精白、蔵の姿勢なり設備、
そして杜氏の気働きという意味なのだろうと思う。

しかし
庵主はそれを違う意味で読んでいたのである。
音楽の先生というのは
おかしな先生が多い。

おかしいというのは
どこかおかしいという意味ではなく
常識に縛られない
自由な発想をする人ということである。

で、庵主の音楽の先生が授業中に脱線した。
君たちがお嫁さんにしたい女性の条件を当ててみよう。
一に美人、二に金持ち、そして三に頭がいい女性、といったところでしょう。
そういう女と結婚するのはやめなさい、ときた。

なぜか。
いずれも自惚れの条件だから毎日がそれでは疲れるという。
そして男は直感的に自分より少し馬鹿な女を選ぶという。
それが安全だからだという。

一白二蔵三杜氏。
まず色が白くて、蔵があってすなわち貧乏やつれしていない娘で、
杜氏さんのように気働きのある女性と読んだのである。
いい女の条件と見たのである。

金賞受賞酒だ、究極の磨きだといったお酒は
毎日がそれだとたしかに疲れてしまう。
そして、男は直感的に自分の器量より少し下のお酒を呑むことを好むとしたら
自分が呑んでいるお酒の話を得々と話すのは少しヤバイかなとも思うのである。
by munojiya | 2005-08-23 00:20 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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