人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2012-07-30 ビール界は脱法行為が盛ん

メーカーから仕入れた価格より安売りすれば不当廉売に当たるけど
一旦卸を通してメーカー価格より安く仕入れて
その価格で売れば不当廉売にはならない
はっきりいってイオンの脱法行為です
』(典拠257番)。

イオンは賢〈かしこ〉いのである。そうすれば不当廉売にはならないのだという。
ヤクザ映画のストーリーの定番が、悪いヤクザの組が、いいヤクザの組よりも安く荷役を請け
負っていいヤクザからその仕事を奪い競争相手を叩き潰してから、突然荷役料を大幅に値上げ
して利用者を困らせるというものである。おいおいそれはないだろうというものである。

映画の観客は、そういう事をやる悪いヤクザの組に怒りを覚えるのである。
その怒りを背負って健さんが悪いヤクザを叩き斬るというわけである。
それで、映画の入場料が1800円である。
叩き斬った後の荷役はどうなるのだろうか。映画の観客はそこまでは心配しないのである。

発泡酒というのがある。サントリーは酒税を回避するためにそれを使ったのである。
はっきりいって脱法行為である。イオンとやってることは変わらないのである。
いまでは、発泡酒よりも酒税の安い新ジャンルだときた。サントリーは賢いのである。
それを知っている庵主は、サントリーを口にする時はいつも恥ずかしさがともなうのである。

-----

井上はすぐさま瓶に亀甲の美しいカットを入れ、角瓶のデザインを完成させた。
それを見た鳥井は目を細めて喜び、こう言ったという。
「亀は万年。井上はん、ほんまにええ仕事してくれましたな。
この瓶はきっと万年も残りまっせ」。
』(典拠)。

亀甲紋をデザインしたサントリーのウイスキー角瓶の誕生である。昭和4年頃の話である。
井上はデザイナーの井上木它〈ぼくだ〉、鳥居は鳥居信治郎である。
端緒はともかく、「響17年」はうまいし、「プレミアムモルツ」も俄然うまくなったから、
サントリーもまたよし、ということにしておこう。飲んでうまけりゃ何もいうことはないので。

by munojiya | 2012-07-30 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya