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2012-08-19 お酒は簡単にやめられるか(下の巻)

8月1日から9日までの9日間、酒を断ってみた。
禁断症状が出るかと思ったが、どうってことがなかったのである。
なんてことはない、庵主の場合は惰性でお酒を呑んでいたということである。
飲酒は、クセになるのである。酒を口にするのが習慣になってしまうのである。

習慣を突然やめたので、物足りなさはあったが、我慢するということもなかったのである。
呑まなければ呑まないですむのである。
ビール会社が、躍起になってビール類の広告を打ち続ける理由が分かるのである。
広告が切れると、ビールなんか飲まなくてもすんじゃうからである。

そりゃそうだろう。江戸時代の日本人は生ビールなんか飲まなかったのだ。
それでいて、今の日本人より強靱な精神力を養っていたのである。
暑い夏場に、うまい生ビールが飲める今は、見掛けは豊かになったように見えるが、
その中身は新しい悪癖にそまって軟弱になっているのである。

それを進化と呼ぶのなら、たしかに進化に違いない。
一杯の生ビールは、幸せな気分に導いてくれるからである。
進化とは幸せが増えることだろう。そのビールが、発泡酒、第三のビール、新ジャンルと
どんどん軽薄に堕ちていくのも幸せと呼んでいいものか、庵主は判断に困っているのである。

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どこかのCM監督が、ズームアップしながらトラックバックする映像を撮ったという。
レールに乗せたカメラをバックさせながら、画面をズームアップしたというわけである。
日本のビール類は、カメラ位置は前に進んでいるのに、画面はドンドン後ろに下がっていく
ような奇矯な光景を晒しているのである。どこかおかしいのである。

by munojiya | 2012-08-19 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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