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2012-08-30 カップ酒「陸奥男山」

「陸奥八仙〈むつはっせん〉」といえば、庵主にとってはうまいお酒だという記憶と重なる
銘柄である。
しかし、同じ蔵元が醸している「陸奥男山」と聞くと、庵主は一歩距離を置くのである。
味わいの設計が「八仙」は当世風なのに対して、「陸奥男山」は古いからである。

古いというのは、まずいという意味ではない。
昔ながらの、こってりした酒質の、あか抜けしない味わいのことをいうのである。
当世風のお酒の味というのは、磨きをかけてすっきりした味わいのことである。
吟醸香をともなうときにはそれをフルーティーなお酒ともいう。

庵主は、がっしりした味わいの古風なお酒は呑めない。
呑んでも、うまいと感じないのである。それはそれで一つの味わいだとは認めるが。
吟醸香ぷんぷんである必要はないが、当世風の一肌むけた味わいのお酒が好きなのである。
で、「陸奥男山」のカップ酒である。1合だから買ったのである。

「陸奥男山」の味わいが、庵主の記憶と変わっていないことを確かめるためである。
期待通り、庵主の好みの幅からは外れていた。それで安心したのである。
「八仙」なら呑めるのに、同じ蔵元でも「陸奥男山」は呑めないことが分かったからである。
尤も「飛良泉/大吟醸 おり酒」と「鳥海山/おおっにごり」の間で呑んだものから余計に。
by munojiya | 2012-08-30 00:59 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

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