2012-10-03 秋上がりの「村祐」本生
期待どおりの味わいが楽しめるお酒である。
期待して見に行ったのに、つまらなかったという映画は少なくないという。
逆に、期待していなかったのに、見たら面白かったという映画に出合うと嬉しくなるという。
そして、一番嬉しいのは、期待したどおりの満足感が味わえる映画なのだという。
お酒でいえば、以前呑んだ記憶に残っている味わいとまた出合えるのが一番嬉しいのである。
記憶にある味わいより劣っていたら寂しい。
逆に、それがうまくなっていても戸惑うのである。
呑みたかったのはうまいお酒ではなく、記憶にある甘美な思い出なのだから。
「村祐〈むらゆう〉」は、庵主のとっておきのお酒である。
その酸味が庵主の好みである。
お酒は酸味がしっかりしていないと呑めないのである。
まずいお酒とは、その酸味が弱いお酒なのである。
だから、酸味が綺麗にでていないお酒だと、庵主は喉につかえてしまうのである。
「村祐/純米・無濾過・本生・秋上がり」は、うまい酸味が味わえるお酒である。
「村祐」は、庵主にとっては鉄板である。また呑みたくなるお酒である。