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2012-10-12 呑まないお酒

「東京には空がない」と言ったのは長沼智恵子で、そう書いたのは高村光太郎である。
「日本はない」と言ったのは韓国人の田麗玉である。
「韓国もない」けれど、と小声で返すのは日本人の諧謔である。
庵主の「田舎」の定義は庵主が呑める「お酒がない」ところというものである。

首都東京を、庵主は「酒都東京」でもあると言う。
東京には様々なお酒が数多く集まってくるからである。
呑みたいと思った時にそのお酒がちゃんとあるのである。←そんな幸せを享受していいのか。
食べたい時がうまい時である。お酒も、呑みたい時がうまい時なのである。

呑みたいと思った時にすぐ呑めないお酒なら、「ない」のと同じである。
共産主義がいうところの「人民がみんな平等で幸せになれる世界」と同じである。
すぐ、手に入らないのである。いや、そっちの方は永久にかなえられない夢なのである。
「夢」とは書いたが、正しくは「嘘」である。「軽い冗談」とでも言い換えておくか。

日本政府が買い込んでいるアメリカ国債みたいなものである。
価値があるように見えるが、使えない国債〈かみきれ〉なんか意味がない。まさに無形財産。
東京には、お酒がある。しかも、うまいお酒がいっぱいあるのである。←極楽の、あるある。
求めればすぐに呑めるということは、それを呑まなくてもお酒があるということなのである。
by munojiya | 2012-10-12 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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