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2012-11-13 笑えるお酒その壱 「十四代」

笑い上戸というのはあるが、それはアルコールのなせる技〈わざ〉であって、
お酒自体が可笑しいわけではない。
そのお酒自体が可笑しいという話のその壱である。お酒で笑える話である。
庵主にはこういうのが可笑しいのである。ほほえましいと言うのである。

人気銘柄の「十四代」の売値である。
そのお酒には可哀相だが、庵主はそれを見て笑ってしまうのである。苦笑であるが。
その値段でも買う人がいるということである。
庵主は、他人〈ひと〉の買物には何とも言わないことにしているから異議はないのである。

実用としての買物にそんな値段をつけたら売り手に怒るが、例えば品薄を理由にトイレット
ペーパー12ロールが2千円だと言ったら庵主は非をならすが、しかし、楽しみとしての買物
に対してはとやかく言うことはないのである。高い方が楽しいこともあるからである。
ただ、庵主がそれを笑うのは、お酒に関しては、庵主はその中身しか呑まないからである。

看板〈みえ〉やそのパッケージは呑まないからである。個人的な理由故心の中で笑っている。
お酒の楽しみは、なにも中身のうまさだけではないことを知っているからである。
庵主は、ノンアルコールビールには笑うが、ノンアルコールお酒には笑わないのである。
特攻隊が最後に呑む水杯がなかったらなんともしまらない話になってしまうからである。

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日本人以外でも、水杯というものがあるのだろうか。他国の事情など、知る由もないが。

by munojiya | 2012-11-13 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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